みにきんと早期教育
前にチラリと書いた早期教育の七田眞さんについてなのですが。
知り合いに借りた2冊の本は私に大打撃を与えました。正直に申し上げます…。
胎児から幼児はまさしく天才だ!
この大切な時期に良い刺激を与えて、右脳を鍛えておけば後々の学習がものすごく楽になる!
たとえば文字。ひらがなに限らず漢字に至るまで。
たとえば音楽。モーツァルトを聞かせたり、ピアノを習わせたり。
たとえば英語。英語の物語をCDで流したり。
たとえば暗記力…。
列挙するのが疲れてきました。
えー!!みにきんにはそんな刺激全く与えてないよーん。
毎日好きなことだけして楽しく生きてるだけだし。
それが大きくなって習い事して、塾行って、と苦労するようになることにつながるとは…。
まさしく親の不作為による責任であるかのように書かれていました。
しかも、早期教育を施した子供は、学習面だけでなく情緒的にも安定していて、良い子に育つそうです。
内心ひどく焦った私は試しにみにきんに漢字を教えてみました。
目、口、雨の3つ。
なるほど、1週間もかからずに覚えてしまいました。気分が乗っていれば、ですけど。
おまけに、つい衝動的にモーツァルトのベスト盤CDを買ってしまいました。
パパに馬鹿馬鹿しい!ってあきれられそうだったので、まだ言い出せずにいたのですがカミングアウトです。
えへっ、パパ、ゴメンね。
でも、モーツァルトはともかく、まんざら嘘八百ではないのかも…と思いつつインターネットで早期教育についてちょっとずつ調べていました。
ところが…私の不安や焦りをよそに、七田眞さんに対する痛烈な批判がたくさん載っているサイトやらブログやらを見つけてしまいました。
氏の経歴が怪しい、科学的根拠に乏しい、インチキだ、等々。
何だか、どー!!っと疲れちゃいました。
みにきんの将来のために今親として何ができるのか、なんて考えあぐねて、不安になって、しまいには漢字まで教えてしまった私…。
あまりの情報の多さに嫌気がさしてしまいました。パソコン見るのも嫌になる始末。
その反動でずっと読むつもりで読んでいなかった『吾輩は猫である』を読み始めてしまいましたよ。
嗚呼、純文学!癒されます。猫の目を通して描かれる人間模様。思わずクスッと笑ってしまいます。
きっと私の右往左往ぶりも『吾輩』くんにかかったら滑稽に切り捨てられるのでしょうね。
とはいえ、私も完全にPC断ちができるわけではなく、再び情報を求めたくなりました。
何が真実により近いのか?
それが知りたかったのです。
それで得た情報が小西行郎さんとその著書『赤ちゃんと脳科学』です。
小西さんは早期教育には「?」の立場の人です。
これについての感想はまた今度書きます。
今、また昨日の続きで日赤の内科に来てます。
一段と患者さんが多くて大変です。
by 060304
| 2009-10-29 10:25
|
Comments(0)