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メッセージ

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先日『エチカの鏡』を見ていたら癌を患いながら、出産し、生まれてきた赤ちゃんのために本を出版するという形でメッセージを残したお母さんのお話が出ていました。

その赤ちゃんの名前はゆりあちゃん。家族からはゆりちかという愛称で呼ばれています。

ご存知の方も多いかと思います。

そのお母さんはゆりあちゃんが成長していくひとつひとつの段階にそばにいられないかもしれないからという理由でアドバイス的なメッセージを残されたのです。

そして本ができあがって、ゆりあちゃんが2歳になったのを見届けて他界されたそうです。

最近の私は当然のことながら何に関しても母親目線です。テレビで難病と闘う子ども達などといった内容の番組を見るとすぐに号泣してしまいます。

今回のゆりあちゃんのお母さんのお話はとても衝撃的でした。我が子が病気ではなく、自分が病気で愛する我が子を残して逝かなくてはならないのです。

子どもが病気ももちろん辛いけど自分が病気というのも同じくらいに辛いだろうなと…。

私は赤ちゃんが欲しくて、そしてみにきんがやってきてくれて、この世界に、この小さな私達の家に存在してくれています。

望んで、産み落としておいて、勝手かもしれませんがこの先の見えない不透明な時代に私の思いだけで、一人の人間に生を与えてよかったのだろうかと不安になることがあります。

ずっと一生そばにいて守ってあげられるわけでもないし、実際明日事故にあって死んでしまうかもしれませんし。受験戦争とか就職とか厳しい未来を想像するだけでかわいそうで苦しくなります。

最近父親が息子の代わりに何か試験を受けに行ってしまっていたというニュースもありましたね。冷静に考えたらちょっと失笑してしまうような出来事だけど、このお父さんの気持ち、分かります。きっと息子の将来を思うといてもたってもいられなかったのでしょう。

ゆりあちゃんのお母さんも同じ気持ちだったのだと思います。自分の病気は治らないとわかっていたのならばなおさらでしょう。今のうちにできることをしてあげなければ…。その気持ちに支えられて、耐え難い痛みと戦いながら、ペンを持つことができなくなっても声を録音して、ゆりあちゃんにメッセージを送り続けたのですね。

その姿に私は感動したし、そして共鳴したのです。私達は親としていつだって我が子みにきんにメッセージを送っているし、つまるところそれしかできないのかもしれません。

ただただ、私達はあなたをどんなときもずっと愛しているんですよ…って。

そのメッセージの伝え方がゆりあちゃんのお母さんの場合は本を書くことで、私の場合はベビーマッサージだったり、このブログだったりするのです。

いつかゆりあちゃんはお母さんの深い愛を実感するときが必ず来るでしょう。

みにきんもこの世に生まれてくるんじゃなかったなんてどうか思いませんように。そして私達の愛情を感じて、心の拠り所として、強く自律した人間として生きていって欲しいなと切に願う母なのでした。

by 060304 | 2009-02-15 07:31 | 日々のあれこれ | Comments(0)
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遊んでるように生きる。気づきの記録。


by イマココ対話室
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