悪寒と倦怠感の中で
混沌という名の海がありました。
その海にお互いに反対方向の潮の流れを持った二つの不思議な渦がありました。
その渦と渦の間は狭いけれど、とても穏やかで。人一人乗せた小舟が何艘も浮かんでいます。
私はその中の1艘の舟に乗っていました。
するとそのうちの何艘かが片方の渦に向かって漕ぎ出していきました。渦にまかれてぐるぐるまわりだします。
乗っている人たちはそろって歓喜の表情です。高揚感、恍惚感をともなってぐるぐる、ぐるぐる・・・
すると今度はもう片方の渦へ漕ぎ出す一団もいました。こちらの人々の表情は不安げで、それは時折怒っているようにも見えます。心配と憤りとないまぜになったような視線を反対側に渦で回っている歓喜の人々に向け、やっぱりぐるぐる、ぐるぐる・・・
私はどちらかを選ぶことができず、すーっとその二つの渦の間から漕ぎ出しました。あたりが静かになるといつの間にか夜になっていて。見上げるとそれはそれは大きな月が目の前に浮かんでいました。
優しく光る月。優しく抱っこされるような光に包まれて、長い溜息がほーっともれるように安心できました。
*********************************************
やっぱり、案の定1号のマイコプラズマをもらい、まるまる6日間38度オーバーの熱が下がらず寝込んでいました。
そんな朦朧とした意識の中に浮かんできたイメージです。死ぬんかな、ワタシ?みたいな。でもこの「渦のイメージ」が私に何を言わんとしていたのかは、わかる。おそらくここ数年、私が捉われてきたものから放たれたんだなってことくらいは。
戦争と平和。安全保障。原発。etc・・・
ここにこの単語を並べることすらはばかられるほど、世の中の問題は混沌としていて。情報は私の中で飽和状態。どれが正しいなんておいそれと言える状態ではない。いっくら考えたところで答えなんか出てこない。
「先生、私、確実なものが欲しいんです。」
私は昔、師匠にすがりました。よりどころとなる答えが欲しくて。でも返ってきた答えは
「確実なものなんて、存在しない。」
そうなんよ。ないんよ。だから不安なんよ。みんなきっと不安なんよ。
それに「これが答えだ!!」なんて自信満々に言っている人を見つけると「そうか!それが答えか!」と信じてしまう。信じたいから。不安だから。
不安ってさ。ホントに人間にとって偉大な力を発揮するな・・・っと思った。
例えば。そう。健康に対する不安って、ビジネスに爆発的人気。(言葉変?)
私もそうだからわかる。すごくわかる。
でも、熱でずっと寝てるでしょ?寝てるけど頭は暇なのね。それどころか、熱のせいですごく五感が鋭くなる感じがします。
頭の奥が響くように痛む。熱い呼吸をするたびに喉の奥から鼻腔を抜ける空気にすら小さな棘があるのではないかと思えるほどの刺激を感じる。ふくらはぎから背中にかけて、心臓の鼓動にあわせて行進でもしているんじゃ!?ってくらい何度も押し寄せる悪寒と鳥肌・・・
そんな中だけど「あー、あたしゃ健康だな」って悟った。
今は病気だけど不健康ではない。健康だったんだ。そうそう。うちの母ちゃん元気だし。その母ちゃんがくれたこの体は間違いなく健康なはず。
それなのに欲張ってもっと健康になろうとしていたな。もともと健康なのにもっと健康ってそもそも何よ!?みたいなつっこみを自分に入れつつ。
不安のせいなのね。そうなのね。もちろんひとつの例ですけど。いろんな場面で不安感と話し合う必要があるなと思いました。
でね、もっと悪いのがそのせいでいろいろな手枷、足枷を自分自身にして疲れ切っていたんじゃないかってこと。元も子もないですな。
ノーベル賞受賞の大村智さん。いろんなところの土を掘って掘って掘りまくって、微生物を集めて熱帯地方で流行する感染症の治療薬を開発して、年間3億人?だっけの命を救っているって!まだ世界のたくさんの人々が薬を必要としているんですね。
私もマイコちゃんのために抗生物質飲みました。一つ目が効かなかったので2種類飲みました。2つ目で効いてお陰さまで熱が下がりました。咳も全身が筋肉痛になるほどだったのが、楽になってきました。熱と頭痛の時は解熱剤のお世話になり、少しでも眠れることができました。
このお薬をつくってくれた皆様にも感謝です!
大村さんは微生物でしょ。お薬ってもともと植物だろうし。漢方薬とか!
まちがいなく、答えは自然にある。ここの海域は混沌としているかもしれないけど、そこから広がる海洋はただ海であるという秩序をまもってそこにある。冒頭の「渦のイメージ」のなかの月はそれを教えてくれたような気がするのです。
「私は今ここにある」
今日も皆様の海が穏やかで月が優しく照らしてくれますように。
その海にお互いに反対方向の潮の流れを持った二つの不思議な渦がありました。
その渦と渦の間は狭いけれど、とても穏やかで。人一人乗せた小舟が何艘も浮かんでいます。
私はその中の1艘の舟に乗っていました。
するとそのうちの何艘かが片方の渦に向かって漕ぎ出していきました。渦にまかれてぐるぐるまわりだします。
乗っている人たちはそろって歓喜の表情です。高揚感、恍惚感をともなってぐるぐる、ぐるぐる・・・
すると今度はもう片方の渦へ漕ぎ出す一団もいました。こちらの人々の表情は不安げで、それは時折怒っているようにも見えます。心配と憤りとないまぜになったような視線を反対側に渦で回っている歓喜の人々に向け、やっぱりぐるぐる、ぐるぐる・・・
私はどちらかを選ぶことができず、すーっとその二つの渦の間から漕ぎ出しました。あたりが静かになるといつの間にか夜になっていて。見上げるとそれはそれは大きな月が目の前に浮かんでいました。
優しく光る月。優しく抱っこされるような光に包まれて、長い溜息がほーっともれるように安心できました。
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やっぱり、案の定1号のマイコプラズマをもらい、まるまる6日間38度オーバーの熱が下がらず寝込んでいました。
そんな朦朧とした意識の中に浮かんできたイメージです。死ぬんかな、ワタシ?みたいな。でもこの「渦のイメージ」が私に何を言わんとしていたのかは、わかる。おそらくここ数年、私が捉われてきたものから放たれたんだなってことくらいは。
戦争と平和。安全保障。原発。etc・・・
ここにこの単語を並べることすらはばかられるほど、世の中の問題は混沌としていて。情報は私の中で飽和状態。どれが正しいなんておいそれと言える状態ではない。いっくら考えたところで答えなんか出てこない。
「先生、私、確実なものが欲しいんです。」
私は昔、師匠にすがりました。よりどころとなる答えが欲しくて。でも返ってきた答えは
「確実なものなんて、存在しない。」
そうなんよ。ないんよ。だから不安なんよ。みんなきっと不安なんよ。
それに「これが答えだ!!」なんて自信満々に言っている人を見つけると「そうか!それが答えか!」と信じてしまう。信じたいから。不安だから。
不安ってさ。ホントに人間にとって偉大な力を発揮するな・・・っと思った。
例えば。そう。健康に対する不安って、ビジネスに爆発的人気。(言葉変?)
私もそうだからわかる。すごくわかる。
でも、熱でずっと寝てるでしょ?寝てるけど頭は暇なのね。それどころか、熱のせいですごく五感が鋭くなる感じがします。
頭の奥が響くように痛む。熱い呼吸をするたびに喉の奥から鼻腔を抜ける空気にすら小さな棘があるのではないかと思えるほどの刺激を感じる。ふくらはぎから背中にかけて、心臓の鼓動にあわせて行進でもしているんじゃ!?ってくらい何度も押し寄せる悪寒と鳥肌・・・
そんな中だけど「あー、あたしゃ健康だな」って悟った。
今は病気だけど不健康ではない。健康だったんだ。そうそう。うちの母ちゃん元気だし。その母ちゃんがくれたこの体は間違いなく健康なはず。
それなのに欲張ってもっと健康になろうとしていたな。もともと健康なのにもっと健康ってそもそも何よ!?みたいなつっこみを自分に入れつつ。
不安のせいなのね。そうなのね。もちろんひとつの例ですけど。いろんな場面で不安感と話し合う必要があるなと思いました。
でね、もっと悪いのがそのせいでいろいろな手枷、足枷を自分自身にして疲れ切っていたんじゃないかってこと。元も子もないですな。
ノーベル賞受賞の大村智さん。いろんなところの土を掘って掘って掘りまくって、微生物を集めて熱帯地方で流行する感染症の治療薬を開発して、年間3億人?だっけの命を救っているって!まだ世界のたくさんの人々が薬を必要としているんですね。
私もマイコちゃんのために抗生物質飲みました。一つ目が効かなかったので2種類飲みました。2つ目で効いてお陰さまで熱が下がりました。咳も全身が筋肉痛になるほどだったのが、楽になってきました。熱と頭痛の時は解熱剤のお世話になり、少しでも眠れることができました。
このお薬をつくってくれた皆様にも感謝です!
大村さんは微生物でしょ。お薬ってもともと植物だろうし。漢方薬とか!
まちがいなく、答えは自然にある。ここの海域は混沌としているかもしれないけど、そこから広がる海洋はただ海であるという秩序をまもってそこにある。冒頭の「渦のイメージ」のなかの月はそれを教えてくれたような気がするのです。
「私は今ここにある」
今日も皆様の海が穏やかで月が優しく照らしてくれますように。
by 060304
| 2015-10-08 12:51
| 日々のあれこれ
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